ここ最近、ぐっと気温も下がってきましたね。そろそろ、見頃だろうという予測のもと、重い腰をあげて滋賀県の日吉大社にいってきました。
日吉大社は、日本全国にある日吉・日枝・山王神社の総本宮。京からみて、鬼門にあたる方角にあることから、鬼門封じの守護とされています。織田信長の焼き討ちに遭った後、豊臣秀吉が、日吉大社の復興に力を尽くしたそうです。その理由が、豊臣秀吉の幼名が「日吉丸」であだ名が「猿」だからとか・・・。 猿が神の使いとされる日吉大社との「縁」を感じたのでしょうか?ユニークな話です。
もうすっかり真っ赤な樹もあれば、緑~赤のグラデーションが綺麗な樹まで様々です。これからが真っ盛りですね。
入り口を入るとすぐ、橋があります。ずっしりとした重量感の石橋、大宮橋。そして欄干のない走井橋。下流にある二宮橋と合わせて、「日吉三橋」と呼ばれています。走井橋に寄り添う樹の枝の曲がっている姿、迫力がありますねぇ。
しばらく薄暗い道を登っていくと、目の前に、通常の鳥居と少し異なる独特な形をした「山王鳥居」が現れます。通常の鳥居に三角の屋根をつけた?感じは、どことなくユーモラス。
まさに燃えるような、という比喩がぴったりな紅葉も。暖色って、ホントに視覚から暖かさを感じることが出来そう・・・あったかい。
赤くなるスピードが異なるのはなぜなんでしょうね?種類?場所?それとも・・・でもまあ、綺麗だから理屈はいらないですね。
車のお祓いをされる方も多いようですね。こんな坂の上まで車が来ていること自体にびっくりです。
横に大きく張り出した柿の木が。足元を探すとありました!柿の実。まるで、石の上にちょこんと座っているかのように。
お参りした後、「だんご」の誘惑に、あえなくダウン(笑)一緒に出かけていた子供も大喜び。あっという間になくなりました。
猿が飼育されている場所に、「野生サル出没注意」の看板・・・って、ええっ、ホントに野生サル、いるじゃないですか!!!「あんまり近よっちゃダメですよぉ!檻の中のメスが、野生のオスを呼ぶんですよぉ」と、近くにいたガードマンに声をかけられました。
ホントはもっと色々紹介するところがあるのですが・・・坂から見下ろした、紅葉の風景もまた、いい感じです。
帰り際に振り返ると、ああ、すっかり忘れていました、六角地蔵堂。こぢんまりとしながらも、あまりに紅葉と調和していたので写真をパチリ。
紅葉の季節は、いつもの落ち着いた雰囲気と違って華やかなものの、華美な京都の紅葉とは、どことなく異なる風情が魅力です。色々な神様がいて歴史も深い日吉大社だからかも知れませんね。
11月30日までライトアップをされているようです。ライトアップに輝く真っ赤な紅葉と山王鳥居の印象は、昼の2割増し?といった感じ。一度見に行ってはいかがですか?